VIVO pikkukantele / VIVO 小型カンテレ
編:サトゥ・ソパネン, ウッラ・ピースパネン
印刷地:Keuruu
出版社:OTAVA/F-Kustannus
出版年:2015年
対象:5弦カンテレ初学者
OTAVA社から発売されているVIVOシリーズは、子どものための楽器入門書。かわいいイラストで表されたキャラクターたちとともに、それぞれの楽器で音楽の一歩を踏み出すことをサポートします。
大型カンテレ向けの『VIVO kantele(VIVO カンテレ)』が出版されてから10年後の2015年、ようやくシリーズに加わった5弦カンテレのための『VIVO pienkantele(VIVO 小型カンテレ)』の編集をまかされたのはサトゥ・ソパネン(Satu Sopanen)とウッラ・ピースパネン(Ulla Piispanen)。ともに幼児・子ども向けの音楽教育に情熱を注ぎ、カンテレをとおして音楽の芽を子どもたちに植え続けています。
楽器ならびに楽典の基礎をイラストを使ってわかりやすく伝え、歌詞つきの楽譜を多く含めることで、楽器を弾く喜び、歌をうたう喜びの両方からアプローチします。
ちょっと中を覗いてみましょう。
あるところに、アパートに暮らしているネコさんがいました。アパートには各階部屋があるのに、住んでいるのはネコさんだけ。そこでネコさんは一緒に暮らす友だちを探す旅に出ます。出会った順に友だちは1階、2階、3階・・へとやって来ます。さあ、カンテレアパートの住人が揃いました:
1階=1の弦はクマさん、2の弦はヤマネコさん、3の弦はキツネさん、4の弦はリスさん、5の弦はトリさん。
この楽譜に登場するのはカンテレアパートの住人のうち、クマさん、キツネさん、トリさんだけです。
このように子どもたちが楽しみながら、分かりやすくカンテレに親しめる仕かけがほどこされています。
ある程度、学習がすすむと通常の楽譜も見られるようになります。
子どもをターゲットとした教本・楽譜集ですが、大人の初学者にもおススメです。
ぜひ楽しみながらカンテレと少しずつ友だちになって下さいね。
ご購入は OTAVA, IMU-Inkoon musiikki, Booky.fi などから。
※品切れの場合は、フィンランドの古本屋さんで根気強く探すしかありません。
※楽譜集のタイトル和訳は、日本カンテレ友の会による仮訳