VIISIKIELISEN KANTELEEN OHJELMISTOA 3 – Martti Pokelan sävellyksiä
/ 5弦カンテレ曲集3-マルッティ・ポケラの楽曲
編:シニッカ・ヤルヴィネン
印刷地:Kaustinen
出版社:Kansanmusiikki-instituutti
出版年:1989年
対象:5弦カンテレ
「VIISIKIELISEN KANTELEEN OHJELMISTOA 1(5弦カンテレ曲集1)」「VIISIKIELISEN KANTELEEN OHJELMISTOA 2(5弦カンテレ曲集2)」に続く3冊目として出版された「VIISIKIELISEN KANTELEEN OHJELMISTOA 3 – Martti Pokelan sävellyksiä(5弦カンテレ曲集3-マルッティ・ポケラの楽曲)」は、その副題のとおりマルッティ・ポケラ(Martti Pokela)による5弦のためのオリジナル曲13曲が収められた1冊です。
編者を務めたのは、長年ポケラと演奏を共にしてきたシニッカ・ヤルヴィネン(Sinikka Järvinen)。現在は結婚後シニッカ・コンティオ(Sinikka Kontio)の名で、同じくポケラと一緒にカンテレの地位向上に尽力してきた亡き夫マッティ・コンティオ(Matti Kontio)が設立したカンテレのための楽譜・音源ショップ&音楽スタジオIMU-Inkoon musiikkiの活動を続けています。
ポケラは伝統的なカンテレ奏法に加え、自由な発想で新たな奏法を生み出しました。
そうした技法を分かりやすく示すために譜面上にはさまざまなマークが記され、冒頭で説明を添えています。
楽譜の読み書きができなかったポケラですが、ポケラ音楽を熟知した彼らがこうして譜面に残してくれたおかげで私たちも数々の名曲を弾き続けることができることに、心から感謝です。
西洋音階にしばられない自由なチューニングはポケラ音楽の特徴の一つ。
各曲のチューニングは、それぞれ譜面の最初に示されていますが、例えばこちらは異なるチューニングをした2台のカンテレのための楽曲です。
冒頭部分には、例を示した上で「約1/2分間の即興(Improvisaatio n.1/2 minuuttia)」の指示。随所にこうした即興を求めるのもまた、ポケラの曲には数多く見られます。
”カンテレ遊び”を楽しんできたポケラだからこそ生み出すことのできた、カンテレの特性をうまく利用した楽曲たち、私たちも自分たちなりの遊び心を加えた上で、弾き継いでいきたいですね。
ご購入は フィンランド民俗音楽研究所, フィンランド民俗音楽協会, IMU-Inkoon musiikkiなどからどうぞ。
※楽譜集のタイトル和訳は、日本カンテレ友の会による仮訳