切なく美しい旋律で知られる名曲
「カレリアの丘で」
フィンランド伝統曲
詞 :Valter Juva(フィンランド語)Iivo Härkönen(カレリア語)
カンテレを弾いている女性は
Johanna Aho-Salakka ヨハンナ・アホ-サラッカ
Finn-kanteleetの芸術監督を務めていた名演奏家で
演奏ツアーで来日経験もあります。
Facebookはこちら
ソロ奏者としてではなく、
Finn-kanteleetのメンバーとしての来日でしたので
日本で彼女の名前を知る人は本当に少ないのですが
表現力、演奏技能、音楽の知識、そして指導力の
どれをとっても超一流で
私が敬愛する演奏家のお一人です。
昨年、Finn-kanteleet主催のラハティ・カンテレキャンプに参加した時
私はヨハンナに指導をうけることができました。
クラシック音楽のコンサートカンテレのクラスで、
指の置き方、腕の位置、アタックやリリースのコツ、など
それまで知らなかった多くの知識や技能を教えていただいて
とても実りある時間をいただきました。
動画の中で、彼女の手元が何度かアップになりますので
おわかりになるかと思うのですが、
やさしくてやわらかい繊細な音色を出したい時は
指を寝かせ気味にして、指の腹を効果的に使う、
強くて深い響きの音を出したい時は
ピアノを弾くように掌全体を丸くして指を弦にあてる、など
カンテレの音色を変幻自在に操るところが本当にすごい!
この動画の「カレリアの丘で」はヨハンナ自身のアレンジによる作品。
静かな幕開けから、ドラマチックな終盤へ向かい、
エンディングは美しい花が静かに散るようなはかなさを感じる音色・・・。
コイスティネン社のConcert39 Bridge-modernは
とても音が大きく響く楽器なので
歌い手の声量とのバランスもいいですよね。
伴奏としての音量がちょうどよく保たれていると感じます。
ヨハンナをはじめ、Finn-kanteleetのカンテレ奏者たちは
皆素晴らしい演奏家ばかりで
彼女たちの再来日を願うばかりです。
いつの日になるでしょうか・・。