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対象:5弦, 10弦カンテレ~
カンテレ史上発の、職業カンテレ奏者クレータ・ハーパサロ(1813-1893)の作詞・作曲として伝えられるクリスマスの楽曲です。6音から成るシンプルなメロディは10弦以上のカンテレで弾くことが可能ですが、5弦カンテレでも一つの音を置き換えるだけで演奏することができます。
記録がなく忘れ去られていたこの曲は、ハーパサロが亡くなった後72年経ってから再び知られるようになりました。
カウスティネン出身の主婦シルヴィ・ヤルヴェラは、子どもの頃に母親から習ったこの歌を、12歳の時に青年クラブのクリスマスパーティーで披露していました。それ以来、日の目をみることのなかったこのクリスマスソングは、ふたたびシルヴィ・ヤルヴェラによって50年ぶりに公の場で披露され、ローカル誌『Keskipohjanmaa』(1965年347号)に楽譜が掲載されることにより、多くの人の知るところとなったのです。
当初、この曲の発見は専門家から一般読者までの注目を集め、本当にクレータ・ハーパサロの曲かどうかといった議論を呼びました。現在では、ヤルヴェラ女史の言葉に疑う点はなく、クレータ・ハーパサロ本人による曲であろうと考えられています。
なるほど、ほんのり明るい中にどこか哀愁漂う響きは、『Leipäni pieniin on pantu(私のパンは小さく分けられリ)』などといった彼女の他の楽曲に共通するものがありますね。
掲載された楽譜は変ホ長調ですが、ここでは小型カンテレでも弾けるように移調させています。
5弦カンテレは通常のメジャーの音階(D, E, F#, G, A)から、Dに#つけるのを忘れずに。
シンプルだけれども存在感のあるメロディ、ゆっくり、そしてたっぷりどっしり響かせながらお弾き下さい。