Kantele Continuum: 12 Small Mysteries
カンテレ・コンティニューム:12の小さな謎
レーベル:IMU-INKOON MUSIIKKI
リリース年:2008
製作:フィンランドカンテレ協会, IMU, シベリウス音楽院
収録曲:
1. KISAVIRSI / キサヴィルシ
[演奏:Primo] 5弦、10弦カンテレ
2. NEITO / ネイト(娘さん)
[演奏:TRIO AINO, ESSI JA MAIJA] 9弦、15弦、サーリヤルヴィ&歌
3. SILKKIUIKKU / カンムリカイツブリ
[演奏:Sinikka & Matti Kontio] 5弦2台
4. PAMBAZUKO / パンバズコ(陽は昇れり)
[演奏:Arnold Chiwalala] 10弦
5. SIINION ENSIMMÄINEN LYYRAMELKUTTAJA / シオン初の竪琴弾き
[演奏:Valtteri Lehto] 15弦
6. VARAPAGANA TORUPILLILUGU REIGI / ヴァナパガナ バグパイプの歌遊び
7. EESTI TORUPILLI VALSS VIGALA / ヴィガラ エストニアのバグパイプ・ワルツ
[演奏:Elo Kalda] 6弦、8弦
8. SATAVUOTINEN SAAKKA / 100年の澱
[演奏:Vilma Timonen] 15弦、10弦ピッコロ
9. TATJANAN ILO / タチヤナの喜び
[演奏: Timo Väänänen, 語り:Tatjana Fjodorova] 10弦
10. PEŠA PADROSEN PRIŠONKKA / ペシャ・パドロネンのプリションッカ
[演奏:Aino Kurki] 19弦
11. VASKITSA / アシナシトカゲ
[演奏:Arja Kastinen] 5弦
12. JÄHMY / ヤハム
[演奏:Eero Grundström] 15弦&エレクトロニクス
2008年 日本カンテレ友の会プレゼントCD
CD『Kantele Continuum/カンテレ・コンティニューム』は、シベリウス音楽院民俗音楽学部25周年を記念して製作されたもので、弦数はさまざまながらすべて小型カンテレで演奏された楽曲が収められています。
世界で知られるようになった民族叙事詩『カレワラ』のように、後年にも演奏される楽曲をピックアップした選曲は、古い伝承曲から奏者のオリジナル曲を含めた新しいサウンド、世界各地の音楽をベースにしたものまでジャンルは多岐に渡ります。
伝統楽器と演奏スタイルの復興と活性化を目的として創立された民俗音楽学部において、カンテレは「期待以上の成果が出ている」とヘイッキ・ライティネン(Heikki Laitinen)教授はCDに寄せた文章に記しています。
カンテレの持つ楽器としての可能性を考えると、カンテレはこんにち、世界でもっとも魅力のある楽器の一つと言えるのではないだろうか。しかしそれ以上に喜ばしいのは、ヴァイナモイネンが奏でた音色の美学がよみがえったことである。すでに過去のものになったと考えられていたその美学を必修科目として学ぶだけでなく、自分の音楽の基礎として取り入れている新たなカンテレ奏者が増えているのです…
フィンランドカンテレ協会 会報KANTELE 4/2008 より
芸術大学シベリウス・アカデミーのCD紹介サイトでは、収録曲のうち2曲を聴くことが可能です。新たなカンテレ伝統を期待された楽曲の数々に、ぜひ耳を澄ませてみて下さい。
※CD・各曲タイトル訳は、CDカバーより転載