
New Finnish Kantele
新時代のカンテレ
レーベル:FINLANDIA
リリース年:1993(日本版1994)
演奏:リトヴァ・コイスティネン他
収録曲:
01. Pari Intervallo For Organ/ パリ・インテルヴァロ〈平行する断続〉 (1976)
Composed By Arvo Pärt, Arranged By Ritva Koistinen
02. Equivocations For Kantele And String Trio/ 曖昧な言葉~カンテレと弦楽三重奏のための(1981)
Composed By Pehr Henrik Nordgren
03. Orjankukka For Three Kanteles/ 奴隷の花~3台のカンテレのための(1989)
Composed By Pekka Jalkanen
04. Toccata / トッカータ (1992)
Composed By Pekka Jalkanen
From Six Etudes For Kantele / カンテレのための6つの練習曲(1987)
Composed By Leonid Bashmakov
05. No. 1: Presto / 第1番
06. No. 4: Lento / 第4番
07. Inventio / インヴェンティオ (1981)
Composed By Erkki Salmenhaara
08. Preludi / 前奏曲 (1983)
Composed By Tauno Marttinen
09. Mitä Soivat Kirkonkellot / 教会の鐘が告げるものは何か(1984)
Composed By Matti Kontio
『FROM THE EASTERN LAND(白夜の響き~神秘の楽器カンテレ)』でも紹介した、芸術音楽分野でのカンテレ音楽奏者として長くその道を牽引してきたリトヴァ・コイスティネン(Ritva Koistinen)によるカンテレ現代曲を世に出したおそらく初めての1枚です。収録曲のほとんどがコンサートカンテレのために弦代の作曲家たちによって作られた作品で、カンテレのための現代曲初期作品が並んでいます。
多くの作品が、現在でもグレードテストの課題曲に起用されていたり、多くの奏者がレパートリーとして弾いているようなスタンダードナンバーとなっています。これらの曲にチャレンジするにはかなりの鍛錬が必要となりますが、No.7~9の曲はその中でも挑戦しやすく、日本でも弾かれている方もいます。
カンテレ奏者との協力関係のもと、1990年代以降はカンテレのための現代曲も多く発表されてきました。日本ではなかなか聴く機会がありませんが、こうした新しい響きもどんどん取り入れていきたいですね。
CDは中古で見つけるしかありませんが、SpotifyやApple Music等で試聴・購入可能です。
作曲家たちがカンテレに託した大胆かつ繊細な音楽世界、ぜひ聴いてみて下さい。
※CD・各曲タイトル訳は、CDカバーより転載