ULLA KATAJAVUORI -Grand Lady of Kantele
ウッラ・カタヤヴオリ -カンテレのグランド・レディー
レーベル:IMU-INKOON MUSIIKKI
リリース年:2010
演奏:ウッラ・カタヤヴオリ(Ulla Katajavuori)
収録曲:
1. KONVEVITSAN KIRKONKELLOT / コネヴィッツァ教会の鐘
2. VINGÅKER-VALSSI / ヴィンゴーケルのワルツ
3. AAMULLA VARHALIN / 朝早くに
4. MASURKKA / マズルカ
5. SUA SYDÄMESTÄIN RAKASTAN / 心からあなたを愛す
6. POLSKA / ポルスカ
7. VALSSISIKERMÄ / ワルツ・メドレー
8. LARIN PARASKE / 伝統詩歌人ラリン・パラスケ
9. RUKKASET / ミトン
10. NUORUUDEN YSTÄVÄLLE / 若き頃の友へ
11. SOI VIENOSTI MURHEENI SOITTO / やさしく響け わが悲しみの調べ
12. VALAMON KELLOT / ヴァラモの鐘
13. SOI KUNNIAKSI LUOJAN / 響け神を讃える歌
14. TYTTÄRELLE / 娘へ
15. MUNTTERI TANSSII MELKUTUSTA / メルクトゥスを踊るムンテル
16. KAHDELLA SARVELLA / 2本の角笛で
17. KARJALANI RAHVAS / カレリアの民
18. PAIMENTYTÖN SUNNUNTAI / 羊飼いの娘の日曜日
19. KARJALAISET PAIMENET / カレリアの羊飼い
20. POLKKA / ポルカ
21. LÄKSIN MINÄ KESÄYÖNÄ / 夏の夜の逍遥
2010年 日本カンテレ友の会プレゼントCD
「アイノ」と呼ばれる色鮮やかな民族衣装に身をつつみ、伝統文様のアクセサリーと長い三つ編み。開発されたばかりのコンサートカンテレで、民謡からシベリウスやメリカントといった作曲家の作品を奏でる彼女の姿に、人々は耳から演奏を、目でその装いを楽しんだと言います。
カンテレの名奏者を父親にもつウッラ・カタヤヴオリ(Ulla Katajavuori:1909-2001)は、幼いころから自然とカンテレに触れて育ちました。家族とともにヘルシンキへ移り住んだ17歳のとき、コンサートカンテレを開発したパウル・サルミネン(Paul Salminen:1887-1949)に師事し、大型でメカニック構造をもつ新たなカンテレの奏法に親しみます。
1920~30年代は、サルミネンとともにフィンランド国内をめぐって演奏を行い、戦禍で苦しんだ人々を慰問します。
彼女の活動で特に知られているのが、公共放送YLEのラジオ番組での演奏です。
国内外のラジオ出演は、認識されているだけでも450回以上もあるそう。このCDは1930~70年代にYLEで収録されたカタヤヴオリの演奏21曲が収められた貴重な1枚です。
明るいダンスチューン、たっぷりと響く民謡、しっとり美しい作品が挟み込まれるように配置され、飽きることなく彼女のカンテレ世界に浸ることができます。
ダンス音楽や教会の鐘などは本当に軽快で、指の動きを見てみたくなります。
彼女が弾く多くの曲は、夫であり音楽家でもあったエーロ・コスキメス(Eero Koskimies)が編曲を手がけ、そのレパートリーは「ウッラ・カタヤヴオリ カンテレ曲集 I -III」としてFazer musiikki社から楽譜が発売されました。
このCDに収められた曲も数曲、含まれています。
お求めは IMU-Inkoon musiikki からどうぞ。
※CD・各曲タイトル訳は、CDカバーより転載