日本カンテレ友の会が、カンテレ・オブ・ザ・イヤー2024(Vuoden Kantele 2024)を受賞いたしました!
カンテレ・オブ・ザ・イヤー2024(Vuoden Kantele 2024)とは、フィンランドのカンテレ協会(Suomen Kanteleliitto)が毎年選出している賞の一つで、その年の活動においてカンテレ分野でもっとも注目すべき功績を成し遂げた個人または団体に授与される名誉ある賞です。
受賞は、現地時間1/10の夜、フィンランド最大の冬のフォークロアの祭典フォークランディア・クルーズのプログラム冒頭で開催された式典「Eläköön Folk! -gaala」で発表・表彰されました。本式典では毎年、民俗音楽・ダンスを中心としたフォークロア団体から贈られる各賞の授与が行われています。
私たちの活動を評価頂きましたこと、光栄に思うと共に心より感謝申し上げます。
日本カンテレ友の会は引き続き、日本におけるカンテレの振興、普及およびカンテレを通した文化交流の促進に(出来る範囲で)尽力してまいります。
フィンランド・カンテレ協会のWEBサイトに掲載されている選出理由および、受賞にあたり寄せた謝辞を日本語でご紹介いたします。
選出理由:
日本カンテレ友の会の活動は精力的で、その活動により日本における楽器(カンテレ)の人気も高まっています。協会は2008年に設立されて以来、日本のカンテレ文化の普及に努めてきました。
2024年、日本カンテレ友の会と各地のカンテレグループは、9月を通して日本全国で「カンテレの日」イベントを開催しました。東京、大阪、札幌、オンラインで行われたお祝いのイベントには共通のテーマ曲を弾くためにカンテレ愛好家が集まり、その様子はビデオメッセージの形で国際的に発信されました。
協会はWEBサイトやSNSでカンテレ関連のコンテンツを積極的に発信し、統率のとれたイベントを開催し、カンテレ演奏の愛好家やプロ意識を効果的に導いています。
カンテレ文化の推進および「カンテレの日」の開催は、国際的なカンテレコミュニティ全体の利益となる文化的功績です。
謝辞:
この度はありがとうございます。
私たちの活動が評価され栄誉あるVuoden kantele賞を頂いたこと、非常に光栄に思っております。
ここ数年の間で、日本のカンテレ界で活躍されていた二人の日本人カンテレ奏者・指導者、桑島美穂さん、荒博子さんが亡くなり、私たちは悲しみと喪失感の中にありました。カンテレ文化における支柱を失ったことで、私たちの協会も閉鎖の危機に陥りましたが、カンテレやフィンランド文化を愛する会員や友人たちの励ましを受け2024年4月より役員を刷新し、まずは既存会員の満足度向上を目指して新たな歩みを始めました。
日本にはカンテレや民俗音楽に興味をもつ人は全国に多くいる一方、演奏家や指導者が不足しています。楽器の購入やメンテナンス、教本、楽譜集の入手方法など、会員以外の方からも問い合わせを受けております。出来る範囲での情報発信を行っていますが、私たちだけでは対応が難しいこともあります。そのためにもフィンランドのカンテレ協会、カンテレや民俗音楽、伝統文化に携わる皆さまのご協力を頂けますと幸いです。
私たちの活動が評価されたことはとても有難く、今後の活動への自信と勇気を頂きました。今回頂いた賞を励みに、これからも日本におけるカンテレの振興に努めてまいります。
カンテレを通した文化交流が今後も続くこと、そして今年のカンテレの日にも再びフィンランドで、日本で、世界でカンテレの音色が響くことを心より願っております。
日本カンテレ友の会会長 佐藤美津子および全会員より