
Erkki Lassilan nuottikirja
エルッキ・ラッシラの楽譜集
編著:レーニ・ヴェゲリウス(Leeni Wegelius)
印刷地:Kaustinen
出版社: Kansanmusiikki-instituutti
出版年:2002年
対象:大型カンテレ
1990年にマスターペリマンニの称号を得たエルッキ・ラッシラ(Erkki Lassila; 1939-)のレパートリー50曲を収めた楽譜集。そのうち15曲は彼によるオリジナル曲です。

エルッキ・ラッシラは耳で聴いて覚えるスタイルでカンテレを継承した伝統的奏者で、短い弦を手前にするペルホンヨキラークソ・スタイルで演奏しています。本の冒頭では、ラッシラの経歴やその演奏スタイル、テクニックの紹介などが記されています。

ラッシラによるオリジナル曲「Virkkaajan sottiisi(クロシェッターのソッティーシ)」
※クロシェッター:かぎ針編みをする人

コチラの曲は“エルッキと娘たち(Erkki ja tytöt)”の演奏をYoutubeで聴くことができます。
編集したのは彼とともに“エルッキと娘たち(Erkki ja tytöt)”の一員としても活動しているレーニ・ヴェゲリウス。カルデミンミットの一人として日本でも知られていますね。
日本では短い弦を手前に弾く奏者は少ないですが、もちろん長い弦を手前にして弾くことも可能です。あるいは、1曲お気に入りの曲を見つけたら、普段と異なる演奏スタイルに挑戦してみるのも良いですね。新しいカンテレの魅力に気づくきっかけになるかもしれませんよ。
楽譜集のご購入は フィンランド民俗音楽協会, 民俗音楽研究所などからどうぞ。
※楽譜集のタイトル和訳は、日本カンテレ友の会による仮訳