
Tuulikannel: sävellyksiä ja sovituksia koneistokanteleelle ja kanteleorkesterille
エオリアン・ハープ/風のカンテレ:メカニックカンテレおよびカンテレオーケストラ向けの作曲・編曲集
作曲・楽譜:ハンヌ・スルヤラハティ(Hannu Syrjälahti)
出版元:カンテレ協会(Kanteleliitto ry)
出版年:2019年
対象:コンサートカンテレ
牧師でありカンテレ奏者であるハンヌ・スルヤラハティ(Hannu Syrjälahti)は、多くの美しくロマンティックな小曲をカンテレのために作り「最高のカンテレ作曲家」とも呼ばれています。
以前紹介した、彼自身の演奏によるオリジナル曲を集めたCD『SYYSPÄIVÄNÄ(秋の日に)』に関する記事でも触れていますが、楽譜集がフィンランドのカンテレ協会より出版されています。
1985年に出版された手書き譜をまとめた初版は絶版となり入手が困難になっていましたが、2019年に新たな形でふたたびフィンランドカンテレ協会より再販されました。
収録曲:
- Kaunis Koivu / The beautiful Birch
- Iltakaste Ilomantsissa / Evening Dew in Ilomantsi
- Kansanomainen valssi / Waltz in Folk Style
- Yön rannalla yksin / Alone on the Edge of Night
- Suvisunnuntaina / On a Summer Sunday
- Pakkasaamu / Frosty Morning
- Sydämen hiljaisuudessa / In the Quite of my Heart
- Kolme kymenlaaksolaista kansanlaulua / Three Folk Songs from South-Eastern Finland
- Tuulikannel / The Aeolian Harp
- Keväisessä metsässä / Spring in the Forest
- Elokuun auringossa / In the August Sun
- Yksinäisenä iltana / On a Lonely Evening
- Syyspäivänä – varjoista valoon / On an Autumn Day – from the Shadows into the Light
- Kansankoraali Rauman seudulta / Hymn from the Rauma area
- Kreeta Haapasalo: Kanteleeni / Kreeta Haalasalo: My Kantele
- Maaliskuun mietteitä / Reflections in March
- Piipen polska / Piipen polska

新しい版は清書された楽譜に変更となり、初版に含まれていない主に民謡のアレンジが5曲追加となっている一方、やはり民謡曲5曲が除かれています。また、初版では補足説明はフィンランド語のみでしたが、新版では英語でも併記されています。
ほとんどの楽曲が2分~4分強ながら華やかで印象的な曲が多く、レパートリーに加えられれば心強いことこの上なし。コンサートカンテレを弾かれる方は、ぜひ挑戦してみて下さいね。
ちなみに楽譜集のタイトルにもなっているTuulikannel(エオリアン・ハープ)はギリシア神話にも出てくる楽器の名前です。フィンランド語ではもう一つの意味があり、いわゆるウインド・チャイム、日本でいうと風鈴にあたるものを指す語でもあります。涼やかに風に舞い響く音の象徴的な存在が、日本だと鈴、フィンランドだとカンネル(カンテレ)なのですね。
ご購入はフィンランドのカンテレ協会または IMU-Inkoon musiikkiにお問合せ下さい。
※楽曲・楽譜集のタイトル和訳は、日本カンテレ友の会による仮訳