高度なテクニックと解釈、無尽蔵に紡がれる音楽バリエーションで、小型カンテレの即興演奏を芸術的なレベルまで引き上げたアルヤ・カスティネン(Arja Kastinen)による2枚目のCD『ANI』から、収録曲『Läikky』を。
「Läikky」とはフィンランド語の東部方言で、「染み、斑点」のこと。音の欠片がとび散り、順々に滲み浮かび上がってくる様子が見事に表現されている幻想的な旋律です。
使用しているのは1992年にケイヨ・サテリ(Keijo Säteli)が製作した15弦カンテレ。柔らかく響く音が特徴的ですね。
こちらの動画では演奏風景は見ることができませんが、アルヤ・カスティネンのYoutubeチャンネルには多くの即興演奏が手元を間近に映して楽しむことができます。指使いなど参考になりますので、ぜひご覧ください。