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対象:5弦カンテレ~
2026年は「最後の5弦カンテレ奏者」とも呼ばれたアンッティ・ラントネン(Antti Rantonen;1877–1961)の没後65周年にあたります。今年のカンテレの日テーマ曲も彼のレパートリーから採用された曲でしたね。
アンッティ・ラントネンのレパートリーは、例えば『Kantele- ja jouhikkosävelmiä』、『A GUIDE TO FIVE STRING KANTELE PLAYING』(日本語版『5弦カンテレ 演奏ガイド』)、『VIISIKIELISEN KANTELEEN OHJELMISTOA 1』、『Väinämöisen nuorimmaiset』に掲載されていますが、いずれも5弦カンテレのレパートリーです。
ラントネンは5弦以外にも、さまざまな弦数のカンテレを演奏していました。
ここでは、ラントネンの大型カンテレのレパートリーから『Antti Enon Haapaveen valssi(アンッティおじさんのハーパヴェシのワルツ)』をご紹介します。
ハーパヴェシとはラントネンの生まれ故郷の町で、カンテレ文化が今でも色濃く残っている地域です。同じ町出身の近代カンテレの父マルッティ・ポケラは、ラントネンのことを「アンッティおじさん」と呼んで幼少のころから親しんでいました。
『Antti Enon Haapaveen valssi(アンッティおじさんのハーパヴェシのワルツ)』は、ハーパヴェシのカンテレ奏者たちによって弾き継がれており、イロナ・ポルマ(Ilona Porma;1910-91)が牽引したハーパヴェシ・カンテレアンサンブルでも演奏されてきました。
ラントネンからこの曲を採録した民俗音楽学者A.O.ヴァイサネン(A.O.Väisänen;1890-1969)は、単に「古いワルツ(Vanha valssi)」の名で記録しています。その際にラントネンは、A-A-B-B-Aの構造で演奏したようです。
オリジナルはハ長調ですが、公開する楽譜は小型カンテレでも弾きやすいようニ長調にし、5弦カンテレでもおおよそのメロディを弾けるように編曲したパートも追記しました。大型カンテレでメロディと伴奏を一人でも演奏しても、仲間と一緒にさまざまなカンテレでアンサンブルしても◎
ラントネンの記念年、ぜひ彼のレパートリーをお楽しみ下さい!
